高圧案件の住民説明会に参加

こんばんは、Kane-Heyです。

自分の太陽光の近くに高圧の太陽光発電所ができるということで、住民説明会が開かれました。

富士宮市では、パネルの面積が1000㎡を超える住民説明会が必須です。

こういう機会はめったにないため、勉強の意味も込めて参加させてもらいました。

結論からいうと、特に紛糾することもなく穏便に終了しました。また、説明も資料に基づいて必要十分だったように思います。

資料と話した内容については以下の通りです。

【資料】
・説明会のアジェンダ
・航空写真(予定地の番地や周辺の状況を図示)
・施工計画書(パネル、パワコン、キュービクル等の配置図)
・事業計画書(事業者や発電出力等、太陽光標識のような一般的な内容)
・太陽光発電設備の設置に係る相談窓口一覧(富士宮市)

【議論した内容】
1.雨水対策について
・自然浸透が基本。防草シートは敷かず砕石。念のため貯水池を設ける
・道路との隣接部はブロック、山林隣接部は流水しない高さで盛土

2.反射光について
・周囲が山林で反射光の心配がないため議論は無し

3.遺跡調査
・問題なし、担当課と調査・協議済み

【要望事項】
・自立運転のコンセントを設けて、災害時に一般に開放できるようにしてほしい
・パワコンは騒音が気にならない配置としてほしい
・設備下方部の隣接の地主はうるさ型なので、雨水対策はしっかりしてほしい
・近隣に複数の太陽光があるため、電圧上昇抑制にならないよう系統の調整をしてほしい
・防草シートを敷かないため、雑草対策はしっかりやってほしい
・防犯対策をしてほしい(浮浪者等がパネル下に居座ることがないようにしてほしい)
・工事車両の出入りによって土砂等で道路を汚したりしないようにしてほしい
・パネルが飛んできてケガや損害が出た場合など想定して保険に入ってほしい

【質問事項】
・いつ連系するのか
→2020年3月
・事業譲渡される可能性はあるのか
→ある

【その他】
・説明会を実施した旨を証明するために参加住民の氏名・住所を自署

以下、説明会の感想です。

まず、開口一番が、これから説明する太陽光発電所は、市役所の担当課から既に承認を経て工事を進めているという内容でした。

Kane-Heyは、このクダリに込められた意図(役所のお墨付きで住民が反対しても工事は継続します)を強く感じましたが、今回集まった人たちは、平和でいい意味で太陽光に無知だったので、全然気にも留めずスルーでした。

設備の仕様面や工事の進め方等については、丁寧に説明があり不明瞭な点もなく良かったように思います。

説明会に先立ってKane-Heyは、この発電事業者の属性を知るために、例のデータ(事業計画認定情報)で検索をかけていました。結果は静岡県だけで125件ありました。

ということで、おそらく、自分で発電事業をするのではなく、設備の売買が目的のようです。そこで、連系時期と譲渡の可能性について質問をしてみました。

この時は歯切れが悪く言いにくそうでした。

ビジネスなので、設備を販売すること自体に特に異論はありません。

以下、Kane-Heyの勝手な想像なのですが、コストを重視するあまり、せっかく議論した要望をまったく無視して完成させてオーナーに譲渡し、オーナーは住民から要望がまったく反映されていないと苦情が殺到するという悪夢が見えて、もしもこれが現実化してしまうとなるとかなり闇だなと感じました。

今回救いだったのは、集まった住民が太陽光について、連日メディアで報道されているようなネガティブなイメージを持っていなかった点です。一方、Kane-Heyは情報過多で、もはや素直になれないのかもしれません。ある意味、説明する側にとっては非常にラッキー?だったように思います。