日本古来のミステリー茶

kane-Heyです。

お茶の品種にはいくつかあるのですが、そのほとんどは、「やぶきた」あるいはその品種改良になります。

お茶の世界ではサラブレッド的な存在で、味や香り、収穫量、病害虫耐性など、ほぼオールマイティに優れています。

一方、日本古来の品種として、在来種といわれるお茶があります。やぶきたが登場する昭和30年くらいまでは多くの農家で栽培されていました。

在来種は、種で増え交配によって様々な特性を持つ雑種の茶木であったため、品質が安定しないのが難点でした。そのため、やぶきたの登場後、改植によってその数を減らしました。

昨今の作付けの9割5分をやぶきた系が占めるとうい状況から、ある意味、在来種は絶滅種のような存在です。

kene-Heyの所では、少ないですが、在来種を作っています。

本当にバラエティに富んでいて、葉の形状や色など、ざっと見ただけで12種類程ありました。畑全体を見るとまだら模様に見えます。

【在来の葉っぱの形状】

【茶畑全体-まだら模様】

一方、やぶきたの場合だと、葉っぱも畝も均一です。

【やぶきたの葉っぱの形状】

在来種は、バラエティな葉っぱを畑全体でブレンドしているような状況であり、毎年、個々の成長の度合いが変われば、味や香りも変わります。また、作付けが圧倒的に少なくその希少性から、少し変わった”ミステリー”なお茶を試したいといったニーズに合うと思っています。

ミステリーツアーならぬ、ミステリー茶はいかがですか。