ソーラーシェアリングの融資相談②

こんばんは、kane-Heyです。

これまでソーラーシェアリングを実施してきて、いろいろな方から問い合わせを受けてきたのですが、その内容は、やはりというか融資に関することが一番多かったように思います。

いままでもらったQAを思い出せるだけまとめてみたいと思います。

Q:資金はどのように用意されましたか?
A:フルローンです。

Q:どこの金融機関から融資を受けましたか?

A:地元のJAさんです。

Q:金利はどうでしたか?

A:1.6%以下(※)

※H25に静岡県で再生エネルギー関連の融資において金利1.6%を超えるものについは補助する制度があったので、それ以下となるようお願いし受理されました。

Q:担保は必要ですか?どのくらい提供しましたか?

A:融資を二つ通したのですが、一つ目の融資は、太陽光発電設備の土地を担保とするだけでOKでした。二つ目の融資は、合計の融資金額がそれなりに大きくなってしまったので、ありったけの農地に加え、自宅や事業地(製茶工場)の土地を担保に加えました。

Q:融資の金額はどのくらいまでOKか?

A:地域JAの判断によると思います。kane-Heyの所では、お茶の相場が壊滅的に低下してしまったため、JAとして地域の農家を守るという意図が働き、結構無理目な融資が通りました。

Q:融資が決定されるまでにどのくらい時間がかかりましたか?

A:1か月程度です。金額が大きかったので、融資の二つとも月次の理事会による決済でした。

Q:事業計画といった何らかの資料は必要ですか

A:(1)確定申告書、(2)決算報告書、(3)売電シミュレーション、(4)ソーラーシェアリングによって得られるの農業事業のメリット、 (5)返済シミュレーション、を用意しました。また、太陽光がまだまだ耳慣れない時代でしたので丁寧に説明を繰り返し行いました。

Q:農地転用時に融資証明書の添付が必須となっているがどうすればよいのか?

A:役所としては、ソーラーシェアリングを本気でやりますという意思が確認できればよいとのことのようです。融資が審議中や未確定でも、融資の申込受付書のようなものを金融機関に発行してもらい提出できればOKで、kane-Heyの場合はそれで問題なく役所に受理されました。

それから、実際にやってみて気づいた留意点は以下の通りです。

・融資が実行されると返済開始となってしまい、施工中で売電がなくても返済しなければならず、予想外に貯金を切り崩すことになりました。売電開始までは、金利のみ支払うなどの工夫がいります。

・短期返済とした場合、途中でマイナスとなる月がある場合は、確実にそれを補てんできる何かを用意しておくのが良いと思います。用意できない場合は、マイナスとならない余裕のある返済期間(例15年)として返済にリスクがないことを示すのが良いように思います。

・現在、JAでは再生エネルギー関連の融資として「アグリマイティー(アグリパワー資金)」という金融商品ができたようです。興味のある方、地元のJAに聞いてみてください。

コメント

  1. JJ より:

    初めまして。こちらの窓より失礼致します。カナヘイ様は、もともと、農家さんだったのでしょうか、、、私も営農型太陽光やりたいのですが、農家の資格がないため、どうしたらよいか悩んでいます。宜しくお願い致します。

    • kane-Hey より:

      Kane-Hey(カネヘイ)は、もともとサラリーマンで、
      父が他界し家業を継いだ時に担い手(認定農業者)
      となりました。

      農家の資格がないということですが、
      カネヘイが住む富士宮市では、
      地権者、耕作者、パネル設置者が別々の場合でも
      営農型太陽光を前提とする農地一時転用が
      認められた事例があります。

      この時、パネル設置者は必ずしも農家である
      必要はなく、耕作はどなたか耕作者に依頼し、
      その方が担い手であれば10年の一時転用が
      認められるようです。
      また、設置場所の土地には地上権の設定が必要になります。

      一時転用許可を出すのは、農業委員会(農業事務局)であり、
      市町によって考え方が異なります。
      まずは、相談してみることをおすすめします。